サロンブログ

食習慣と嗜好品のはざまで

by in すあしの食卓革命 2022年2月1日

皆さんは、毎日習慣的に摂取している食べ物や飲み物はありますか?

今回のテーマにある「食習慣」は、通常野菜中心の食事や、タンパク質多め、炭水化物過多等の大まかな食事の習慣を表しますが、今回は「ある特定の食べ物や飲み物を習慣的に毎日摂取すること」を表します。

そして「嗜好品」ですが、こちらはコーヒーや紅茶、緑茶、お酒、たばこ、甘い物等ですね。
こちらも毎日摂取する方も多いと思います。

「健康にいいから」という理由で、ヨーグルト、牛乳、卵、納豆等毎日摂取してませんか?

「ダイエットの為に糖質制限」されている方も多くいらっしゃいます。炭水化物の代わりに高たんぱく食、ささみ、チーズ、間食にナッツ類を多く摂りすぎていないでしょうか?

実はこの「健康のために毎日食べる物」には落とし穴があったりします。

例えば「乳製品」。「腸内環境を良くする乳酸菌」、「骨粗鬆症を防ぐためにカルシウムを意識」こんな理由で毎日ヨーグルトや牛乳を摂取している方が多いと思います。
過去のブログ「GFCF 2週間チャレンジ!」

https://suashi0210.com/gf-%e3%80%81cf-challenge/にも書きましたが、乳製品に含まれるタンパク質「カゼイン」は腸に炎症を起こす原因となる場合があります。
せっかく摂取している乳酸菌も腸内の炎症があれば、中々腸内に留まるのは難しいでしょう。
骨に含まれる栄養素「カルシウム」ですが、同様に「マグネシウム」の栄養素も必要になります。
カルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)は「ブラザーイオン」と言われており、私達の体内で同じような働きをしています。
牛乳とチーズの栄養成分を表しますと、

牛乳(100g) のうち Ca 110mg : Mg 10mg

チーズ(100g)のうち Ca 570mg : Mg 19mg

どちらもカルシウム過多となり、とてもバランスが悪くなります。
過剰なカルシウムは体外に排泄されますが、カルシウムと共にマグネシウムも一緒に排泄されるため、身体はマグネシウム不足となります。
分子栄養学では理想的なカルシウム:マグネシウムバランスは 1 : 1 です。
またカルシウムとマグネシウムは筋肉の動きと関係しています。カルシウムが筋肉を収縮し、マグネシウムが筋肉を弛緩(ゆるめる)させます。
寝ている間によく足をつる方はもしかしたら、マグネシウム不足かもしれません。

また乳製品に関して、海外ではこんな研究結果が発表されています。2020年2月 南カリフォルニアのロマ・リンダ大学での研究結果(対象北米女性52795人、8年間のアンケート調査)

https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69807&-lay=lay&-Find.html

「牛乳の毎日の消費が乳がんリスクを高めることができると結論付けました。」

一日カップ1杯の牛乳で乳がんリスク50%以上増加
一日カップ2~3杯の牛乳で乳がんリスク70~80%以上増加

なぜ牛乳で乳がんリスクがあがるのでしょうか? これは牛乳だけの問題なのでしょうか?

もしあながた、乳がん、その他の婦人科疾患、もしくは男性で前立腺がんを患っているのであれば、一度「乳がんと牛乳」という本を読んでいただきたいのです。
著者は英国王立医学協会・終身会員 ジェイン・プラント 自然科学の研究者のイギリス人女性です。
ジェインは40代の頃、乳がんを発症し乳房を全摘、その後4回再発を繰り返しました。その間リンパ節切除、抗がん剤治療、放射線治療、様々な食事療法を試みます。しかし繰り返される再発。
彼女は研究者の一面から、乳がんの原因を探し始めます。乳がんには遺伝的要因もあります。しかし他に何か生活関連要因がないのか・・・。
彼女は様々な国の乳がん死亡率を調べ、中国や日本の乳がん脂肪率が欧米の比べて著しく低いのに気が付きます。
当時(1980年代)中国では、乳がんを「富貴婦病(金持ち女の病気)」と呼ばれ、西洋の食事がとれるのはごく一部の人間でしかありませんでした。
「中国人は乳製品を取らない」そう彼女は気づいたのです。
そもそも中国人は牛乳を「子牛が飲むもの」という考えだったそうです。

そこでジェインは「もしかしたら乳製品が乳がんの原因ではないのか?」と思いつくのです。

かつての日本も乳がん死亡率が低かったものの、日本も中国も現在は乳がん死亡率は増加しています。
「食の欧米化」とあいまいな表現はよく聞きますが、では具体的に何の食材がどんな影響により乳がんや前立腺がんの原因となるのか、誰も教えてくれませんでした。詳細が気になる方は是非本を読んでみてください。

あと、私が「毎日習慣的に摂取するもの」で気になるのが、「お茶」です。
コーヒーもありますが、コーヒーはそんなに5~6杯も一日に飲まれる方はそういないと思います。ですが、「お茶」特にペットボトルのお茶を常飲する方が非常に気になります。お茶もコーヒーもカフェインです。カフェインは水分補給の代わりにはなりません。よく「利尿作用」という言葉を聞くと思いますが、飲んだ分だけ尿として排泄されてしまうので、身体の中の細胞は水不足となってしまいます。あくまでも「嗜好品」として飲まれるのは構いませんが、水分補給にはやはり水や麦茶、ハーブティー等のカフェインが入っていないものにしましょう。

最後にだいぶ乳製品の事を書いてしまいましたが、決して私は「乳製品を一切食べるな」と言いたいわけではありません。私も時にはチーズやケーキも食べたりします。「なんとなく毎日食べる」ではなく、「嗜好品」として楽しんでいただけたらな~、と思っています。

毎日のヨーグルトの代わりに、お米とサツマイモで作る「ミキ」もおススメですよ!

ミキには乳酸菌も豊富に含まれています。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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