タンパク質のお話~代謝編~
こんにちは!オーソモレキュラー認定ONEの Suashi 岡本です😊
ここでは「オーソモレキュラー栄養学」的な物の見方で、自身が学んだ栄養学に関する知識の整理の為にブログをアップしています。私の物の見方も入ります。決して「~は身体に悪い」とか「~を摂取した方が良い」とか制限や決めつけはなく、あくまでも人の身体の構造や体内での化学反応に注目した内容となっています。
ブログを読んでくださった方が、もっとご自身の身体に興味を持ち、何を食べるか、どう食べるか考えるきっかけになれれば嬉しいです😊
本日は「タンパク質」のお話~代謝編~ です。
「タンパク質」や「アミノ酸」はよく聞く言葉だと思います。
「タンパク質」は食べ物で言いますと、お肉やお魚、豆、豆腐、チーズ、卵等、お馴染みの食材に含まれている栄養素です。
「アミノ酸」はタンパク質を摂取した後に身体の中で消化吸収の過程で
タンパク質が分解されたものを「アミノ酸」反対に50以上のアミノ酸で構成されたものを「タンパク質」、50以下だと「ペプチド」と言います。
「タンパク質」は「糖質」、「脂質」に並ぶ “三大栄養素” の一つです。
タンパク質の英語名「Protein プロテイン」は 「第一の」を意味するギリシャ語「Proteios 」に由来し、「生命の構成単位として、また代謝物質として第一に重要な物質」として命名されています。
カロリー源は糖質と脂質から供給されるのが望ましく、摂取したタンパク質はできるだけ生体の構造維持や機能向上の為に有効利用することが理想と言われています。
タンパク質の代謝の一つに水を作る働きがあります。
タンパク質食品を摂取して、身体の中で消化・吸収されアミノ酸に分解。
二つの分子のアミノ酸が結合(ペプチド結合)すると
一分子の水ができます。
身体の中でタンパク質<=>アミノ酸のように
異化(分解)<=>同化(合成)を繰り返し+H²O(水)を作り続けます。
赤ちゃんの肌が瑞々しいのはこの異化<=>同化が頻繁に行われているからです。
いくら水を飲んでもお肌の乾燥は防げません。
身体の中から水を作りましょう。
もう一つ大事なタンパク質代謝の働きがあります。
タンパク質食品を摂取して分解されたアミノ酸は肝臓に運ばれ AST, ALT の働きによって肝臓で新しいタンパク質となり、血液に入って全身の各組織へ送られて、細胞の材料になったり、酵素やホルモンなど機能タンパク質になったりします。
肝臓内のアミノ酸の代謝に欠かせないのがAST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素),
ALT(アラニンアミノ基転移酵素)この二つの酵素です。
血液検査の肝機能検査でよくみられる項目です。検査では傷ついた細胞から血中に漏れ出した AST ,ALT の酵素の数値を見て臓器の異常を判断します。
オーソモレキュラー的にはこのAST, ALT の数値が20u/l 前後で同じ位の数値を理想値としています。
AST の数値に比べ ALT の数値が低いもしくは高い場合は肝機能の異常、AST の数値の方が高い場合は肝臓やその他の臓器に異常がある可能性があります。
ALT 数値低い場合は肝臓の糖新生にも影響があるかもしれません。
「糖新生」は過去のブログ参照ください。
そしてタンパク質代謝の最終産物 「BUN= 尿素・窒素」
タンパク質が分解されると最終的にアンモニアが作られます。
肝臓で尿素に変換され、最終的に腎臓を通って尿として体外に排出されます。
腎臓の働きが悪くなると血液中に尿素が残ってしまいます。
血液検査項目の「BUN= 尿素・窒素」は血液中の尿素(尿素の中に窒素が含まれる)を測定して腎臓と肝臓の働きが正常かどうかを評価します。
こちらの血液検査では 10mg/dl 以上が理想値です。一桁だと肝臓でのタンパク質代謝がうまく行われていないか、タンパク質不足かもしれません。疲れやすい原因の一つだったりします。
逆に高い場合は腎臓の働きが悪くなっていることが考えられます。
健康診断や人間ドックの血液検査の結果、基準値内で収まると、安心してあまり細かい数値にまで関心がない方がほとんどだと思います。これを機に細かい数値まで一度見直して見ると何か発見があり面白いかもしれませんよ。
タンパク質のお話2~グルタミンとBCAA ~はまた次回~!
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