目的別、油の選び方 前編
「油」って、ホントに難しい・・・。
10人いれば、10人とも必要な油や避けた方が良い油がそれぞれ違います。
「これが、いい!」と聞いて選んだ油は、実は「ニセモノ」と言うことが多いのも油。
だってね、100均で「エクストラヴァージン・オリーブオイル・コールドプレス」が堂々と売られているんですもの・・・。
本日は、私達「そんな高級な油はいらないの!」という方、一般消費者向けの「スーパーでの油の選び方」です。
私もまだまだ勉強中ですが、学んだことのアウトプットでお伝えしております。
ちなみに、アブラの基礎として、良いアブラ、良くないアブラの内容は、過去のブログをご参照ください。
「アブラって、悪者?」
https://note.com/suashi0210/n/nb36147d8a597
目的別、油の選び方
以下、6つの目的に分けました。
ものすごく長くなっちゃうので、前編と後編に分けることにしました。
ご興味がある項目だけでも読んでみてくださーい。
前編
① ダイエットの為の油
② 酸化(老化)したくない方の為の油
③ 遺伝子組み換えは身体に入れたくない!方の為の油
後編
④ どうせだったら、ミネラルも取りたい方の為の油
⑤ 添加物は極力取りたくない方の為の油
⑥ 日々健やかに過ごしたい方の為の油
① ダイエットの為の油
⇒ MCTオイル
「お、最近CMでも見るヤツ」
「やっぱり MCTオイルって、やせるの?」
と、食いついたあなた、要注意です!
確かに~MCTオイル(中鎖脂肪酸)は他の脂肪酸に比べてエネルギーになりやすい(燃えやすい)脂肪酸です。
でも、普段の食事にこのオイルを足すだけですと、ただのカロリーオーバー。
残念ながらダイエットの結果は難しいかも・・・。(人によっては、便秘気味の方が解消するということもあるらしいです。)
では、どうしたらこのMCTオイルで痩せられるのかというと、
「糖質制限」です。
「え~!結局食べる事我慢なの(泣)」
「このオイル足すだけじゃ痩せないの??」
はい、「糖質制限」をしてこそ、このオイルの効果が発揮できるものなんだそうです。
皆さんの周りでも、「糖質制限」して痩せたけど、病的ににまで痩せてしまった方はいらっしゃいませんか?
それは、エネルギー不足かもしれません。
普段の食事が炭水化物過多で、糖質過多の方は、そもそもエネルギーを「糖質」に頼ってしまっている方です。
ある程度糖質をセーブすれば結果は出ると思いますが、行き過ぎてしまうと、エネルギー不足で疲れやすくなったりしてしまいます。
糖質の代わりになるエネルギーとして、「タンパク質」「脂質」があります。
「糖質」の代わりに「タンパク質」「脂質」を多くとる必要があります
でも、「タンパク質」は身体の代謝や材料になる大事な栄養素なので、あまりエネルギーには使いたくありません。
そこで、「脂質(アブラ)」なのです。
糖質、タンパク質のエネルギー生産が1gあたり4kcl に対して、脂質は、なんと9kcl も作れるんです!
すごいんです!アブラエネルギーって!
でも残念なことに、糖質は食べてからすぐにエネルギーに変えられるのに比べると、脂質はエネルギーに変わるまでとっても時間がかかってしまいます。
そこで、スピードでエネルギーに変えられるのが「MCTオイル」なんです。
通常の油(サラダ油、オリーブオイル等)の長鎖脂肪酸だと結構複雑な経路でエネルギーになるのに比べて、中鎖脂肪酸のMCTオイルはシンプルな工程でエネルギーに変えることが可能なのです。
その差は約4倍。
なのでね、多くの方が糖質の代わりに、エネルギー補給したい方がMCTオイルを摂っているんです。
②酸化(老化)したくない方の為の油
⇒ ココナッツオイル
どうしても私達「ヒト」はアブラが好きなんです。
太古の昔から身体の中に貯蓄出来る貴重なエネルギーとしてのアブラが好きなのは、ある意味仕方がないのかもしれません。
しかし、現代人の私達は揚げ物や炒め物を摂取しすぎていると言われています。
揚げ物や炒め物、時間がたってしまうと「酸化した油」となってしまい、それが身体の中で
「過酸化脂質」となり、老化や病気の原因になったりします。
その為に必要なのは、「抗酸化物質」。ストレス過多だったり、油ものを多くとった時には、
ビタミンC 、 ビタミンE、ポリフェノールを多く含んだ食材も一緒に食べることが大切です。
唐揚げにレモンは理にかなっていますね。
あとは、炒め物などに酸化しにくいアブラを使うのも一つの手だと思います。
それが先に挙げた「ココナッツオイル」です。
比較的酸化しにくいアブラと言われています。
ただココナッツに特有の甘い匂いが苦手と言う方(私もそうですが)は、無臭のココナッツオイルを選ぶといいと思います。
でも、常温で固体のアブラなので、ちょっと扱いにくいのが難点ですね~。
無臭のココナッツオイル(ココウィル)
ちなみに、成長期のお子さんには「ココナッツオイル」の摂取のし過ぎは性ホルモン作用があると言われているので、あまり薦められません。
脂肪酸の種類としては「オレイン酸」が比較的熱に強いと言われています。
「オレイン酸」を多く含む油の種類は、
オリーブオイル、紅花油、菜種油等です。
まあ、揚げ物は時々食べるぜいたく品として、ご自宅で揚げたてを召し上がるのがいいと思います。
③ 遺伝子組み換えは身体に入れたくない!方の為の油
⇒ 国産大豆、菜種の油、非遺伝子組み換えの物(Non GMO)
よく納豆や豆腐の原材料名に「遺伝子組み換えでない」という表示を見たことがある方は多いかと思います。
この表示、実は現在は「分別生産流通管理済み」という表記に徐々に変わってきているのはご存知でしょうか?
国が定めた食品表示基準が2023年4月から変更となるため、現在は移行期間となります。
この辺の理由は今回は割愛します。またの機会に。
が、しかしそもそも油には、「遺伝子組み換えでない」というような表示はほとんどされていません。
原材料名:食用〇〇油 というような表記がされている場合が多いです。
食品表示には様々なルールがあって、
遺伝子組み換え大豆を原料とした納豆、豆腐、味噌には「遺伝子組み換え」という表示義務があります。
しかし同じ大豆を原料とした醤油や食用油には、そもそも表示義務がありません。
そこで、原材料名に 大豆(アメリカ、カナダ産)等と書かれていると、もしかして「遺伝子組み換え大豆」が使われているかもしれません。
しかし、そもそも日本に輸出向けの大豆は「遺伝子組み換えでない」ものの方が多いと聞きます。
原材料が、菜種油やトウモロコシ油で外国産の方が「遺伝子組み換え」の物が使われている可能性があります。
「非遺伝子組み換え(Non GMO)」とわざわざ謳っている物を探すか、国産菜種油等をお買い求めになるといいかもしれません。
ややこしいですよね~~苦笑
懲りずに「目的別、油の選び方 後編」にお付き合いください。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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