サロンブログ

脳に効く栄養 アルツハイマー病☆後編

by in すあしの食卓革命 2022年10月14日

今回は☆アルツハイマー病 後編☆となります。

「脳に効く栄養 アルツハイマー病☆前編」では、原因について書いています。不治の病と言われてきたアルツハイマー病ですが、今や予防できる、回復も出来る時代となったのです!

1.アルツハイマー病の治療法「リコード法」とは?

「アルツハイマー病真実と終焉」の著者デール・ブレデセン博士が開発したアルツハイマー病回復プログラムのことです。もちろん、予防にも効果的とのことです。

早期のアルツハイマー病患者がこのリコード法のプログラムによって、なんと9割が症状が改善されたそうです。

この夢のようなプログラム「リコード法」って、どんなことをするのでしょう。

 

まずは、患者一人一人の認知機能、遺伝子要因、血液検査での栄養状態、重金属などの毒素の曝露等を徹底的に検査します。

リコード法は、個別化したオーダーメード治療となります。

検査によって、根本原因にアプローチし、身体の状態を最適化することによって、認知機能の改善や回復に繋がると言うことです。

 

治療法は、食事療法がメインで、サプリメントの摂取、生活習慣(睡眠、運動など)も含まれています。

薬を使うこともあるようなのですが、あくまでも「薬はデザートであって、メインディッシュではない。(中略)早期に開始した人は薬剤が必要ない可能性もある」

 そうなのです「リコード法」の治療プログラムは食事と生活習慣の改善がメインなのです。

 

2.アルツハイマー病にならない為の食事法と生活習慣

ケトフレックス12/3 (トゥエルブスリー)なんのこっちゃ?と言う名前ですが、

ご説明しますね。

これは「リコード法」のメインの食事法となります。

 

ケト・・・ケトーシスのこと。ケトーシスとは、身体が脂肪を燃焼する状態です。

ケトン体という脳にも有効なエネルギーを作ります。このケトン体産生にはある程度の糖質制限が必要となります。

軽いケトーシス状態が、脳内のニューロンやシナプスを支える重要分子BDNF(脳由来神経栄養因子)の産生を増やします。

ケトーシスを促進するためには、以下①~③の食事法と運動を組み合わせることです。

① 低炭水化物食(糖類、パン、ジャガイモ、白米、ソフトドリンク、アルコール、キャンディー、ケーキ、加工食品などの単純炭水化物食品)の摂取を最小限にしましょう。

 

②適度な運動(早歩きやもっと激しい運動を週に150分以上)

 

③少なくとも12時間以上の絶食

 

フレックス・・・穏やかな菜食主義を目指します。

主に植物を基本とした食事で、特に非でんぷん質の野菜に焦点をおきます。

サラダなどの調理しないものと、調理したものを混ぜることが最適です。

多少の魚、鶏、肉もよいが、メインディッシュではなく、薬味として加えること。

目安として取るたんぱく質の量は、体重1kg あたり、1gのタンパク質の量が最適。

体重50kg の人は、50g のタンパク質量ということ。

タンパク質は量だけではなく、魚や肉の質も重要となります。

大型魚は、海洋汚染リスク(水銀が含まれている)高く、脳神経への影響の可能性があります。

通常の肉に含まれる脂質はオメガ6(炎症性)ものが多く、オメガ3(抗炎症性)の脂質が含まれている放牧されている鶏や牧草牛が理想です。

タンパク質は肉だけでなく、大豆や卵、ナッツ、豆からでも摂取できます。

 

12/3(トゥエルブスリー)・・・一日の空腹時間を表しています。

ケトーシス状態を引き出すのに非常に有効的な方法。

食事をしない、つまりインスリンの過剰分泌を抑え、IDE(インスリン分解酵素)が脳のアミロイドβの分解にまわせるということ。

朝ごはんまで12時間空ける、夜ごはんは就寝3時間前まで

例えば、夕ご飯を夜7時までに食べ終えて、翌朝7時までは何も食べない。

就寝は、10時以降(遅ければいいと言う意味ではなく、食べてから3時間空けると言う意味)

 

どうでしょうか?ケトフレックス12/3、あなたは続けられそうですか?

 

パンにパスタの炭水化物過多で、お肉も大好き高カロリー、おまけに食事時間も不規則な忙しい現代人にとっては、めちゃくちゃハードル高い食事ですよね・・・。

 

さらに追い打ちをかけるようですが、「リコード法」生活習慣について書きますよ。

 

運動・・・認知力に最適な運動、ジョギング、ウォーキング、スピン、ダンス、エアロビクスとウェイトトレーニングをミックスしたもの。1日あたり45~60分、週に4~5回は取り組みたい。

 

睡眠・・・睡眠は認知機能低下と関連する。

睡眠時無呼吸症候群と診断されていれば、治療は必須。

できるだけ1日8時間に近い睡眠をとるように心掛け、(認知機能を損なわせうる)睡眠薬は使わないようにする。

 

ストレスの影響・・・慢性的なストレスが、認知機能低下に大きく関わる。

前編でもお伝えしましたが、脳がストレスを感じると、視床下部から副腎に指令がいき、コルチゾールという抗ストレスホルモンを分泌します。

このコルチゾール値が高いと脳に有毒であり、記憶を司る海馬の萎縮を促進させてしまいます。

「リコード法」は、他にも脳トレやサプリメント、ハーブ、腸内環境の改善、加工食品、化学物質等の毒素の排除等、様々なプログラムが組み込まれています。

これを人それぞれの状況に合わせて、治療していくのです。

「リコード法」を3~6か月ぐらい続けて、効果が表れると言われています。

これを実践するとなると、かなりハードルが高く感じられますよね・・・。

 

本著から引用

「残念だが、特に大部分の人は、食事が、認知力とそのリスクにこれほど深遠な影響を及ぼすと信じない為、逆に言えば、地中海食などの研究結果が集まってきているにも関わらず、人の食べ物を変えることは、至難の業である。」

引用終わり

本当に「食事と生活習慣の改善」と簡単に言っても、一番難しいのです・・・。

 

3.最後に

今回のアルツハイマーのお話は、過去に何度かオンラインでのミニセミナーでもお話しています。

今回文章で発信したのは初めてですが、それだけとても重要な事だと思っているからです。

「アルツハイマー病真実と終焉」 この本に書かれている「リコード法」

私が学んでおります栄養界隈でも非常に有名な本です。

それは、今まで私が学んできた「分子栄養学」そのままが「リコード法」なのです。

病気を予防する予防医学として学んできたことが、同時に認知機能の予防や改善にも通じているのです。

私としてはもちろん、このリコード法の生活を実践しているわけではありません。

でも少しでもこういった知識があれば、ちょっと頭の片隅に置いて、今日食べる物、明日の食事の食材を選ぶときに、選択するものが変わってくるかもしれません。

そんな自分の可能性、人々の可能性を信じています。

 そう、今から出来ることから実践していくことで、30年後、40年後の未来が変わってくるかもしれません。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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