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脳に効く栄養 アルツハイマー病☆前編

by in すあしの食卓革命 2022年10月14日

本日は前回の「脳に効く栄養」の続きとなります。

今回のテーマは、なりたくない病気の上位ワーストには入ってくるであろう「アルツハイマー病」です。

アルツハイマー病は、高齢になってからいきなり発症する病気ではありません。

40代から20年から30年かけてジワジワと進行していく病気です。

アルツハイマー病の予防は今から!なんです。

脳に効く栄養 ☆アルツハイマー病☆ 前編と後編に分けてお届けします。

1.アミロイドβ(ベータ)は本当に諸悪の根源なのか?

認知症にはいくつか種類があるのですが、その6から7割を占めるのが「アルツハイマー病認知症」です。

今回は参考図書「アルツハイマー病 真実と終焉」デール・ブレデセン著書を参考にしています。

この本すごいです。今まで不治の病と言われていた「アルツハイマー病」を著者のデール・ブレデセン博士は、独自に開発した「リコード法」という治療プロトコルによって、9割のアルツハイマー病患者の症状を改善しているんです。※早期患者です。

「リコード法」については、次回の後編にてご説明します。

さて、そもそも「アルツハイマー病」とは?

前回の「脳に効く栄養」では、私達の脳内の神経細胞(ニューロン)間での神経伝達物質(セロトニンやGABA等)が私達の感情や行動に関係し、それが栄養に大きく関わるというお話をさせていただきました。

その神経細胞(ニューロン)に粘着質のタンパク質の塊ができ、脳細胞を死滅させてしまったりします。そのタンパク質の塊の事をアミロイドβベータと言います。シミのようにみえるので「老人斑」とも言われています。

脳細胞が死滅することによって、脳が萎縮し、認知機能が低下してしまうのです。

長い間、アルツハイマー病の原因は、「アミロイドβ」の増殖が原因と言われてきました。

世界中の研究者、製薬会社が、この「アミロイドβ」を減らす薬、除去する薬を開発してきました。

しかし、薬で脳内の「アミロイドβ」を減らしても、アルツハイマー病の症状の改善には至りません。

それは、ずっと、ずーーと、私達が大きな勘違いをしてきたからです。

アルツハイマー病は一つの疾患(アミロイドβの増殖)ではないということ。

ブレデセン博士はこのように表現されています。

「屋根に空いた36個の穴」

一つ二つの穴(症状)を薬でふさいでも、他に30個以上の穴があいていたら雨漏り(症状)は治らないという意味です。

アルツハイマー病は、一つの疾患ではなく、複数の病態が絡んでいるからです。

そして、衝撃なのが、諸悪の根源と言われてきた「アミロイドβ」ですが、

実は、「アミロイドβは脳の防御反応によって出来る」という事実。

なんと、アミロイドβは私達の脳を守るために発生しているんです!

では、アミロイドβは何から私達の脳を守ってくれているのでしょう。

 その前に、アルツハイマー病のタイプの説明から入っていきましょう。

2.アルツハイマー病の3つのタイプ

 アルツハイマー病には大きく分けて3つのタイプがあります。

アルツハイマー1型 : 炎症

これは、最近でも歯周病がアルツハイマー病の一つの原因とも言われていますよね。

歯周病も炎症です。他にも隠れた慢性炎症はありませんか?

慢性化した上咽頭炎、腸内環境の悪化による腸の炎症、内臓脂肪も炎症です。

自覚症状がない炎症が実は多くあります。それがアルツハイマー病の原因にもなるんです。

そして、このタイプのアルツハイマー病は遺伝子にも大きく起因します。

両親、もしくは片親がアルツハイマー病の場合は、本著を読んでいただくことをお勧めします。

アルツハイマー2型 : 栄養、ホルモン不足

甲状腺ホルモン、副腎ホルモン、性ホルモン、ビタミンD不足。

副腎ホルモンのコルチゾールは「抗ストレスホルモン」と言われ、ストレスを感じると脳から副腎にコルチゾールを分泌するように指令が来ます。

体内が高コルチゾール値であると、脳に有毒であり、記憶を司る海馬への影響があります。

慢性的なストレスはアルツハイマー病を進行させる原因の一つです。

アルツハイマー3型 : 毒物

毒物というと、恐ろしく感じますが、実は私達の身の回りには毒物が多くあります。

例えば、カビ毒。住んでいる部屋にカビがある、エアコンのフィルターのカビ、加湿器等。

例えば、水銀。歯の詰め物、アマルガム、今や(やっと?)保険適用外になった歯の詰め物アマルガムです。

30代以降の方で子供の頃から歯の治療をしている方は今だ多く詰まっていると思います。

このアマルガムには水銀が含まれています。

水銀は脳などの中枢神経まで届き、曝露していきます。

アミロイドβは、これらの毒素と結合することで、脳の神経細胞にダメージを与えないよう守ってくれているのです。

ざっくりと、アルツハイマー病の3つのタイプの説明をいたしました。

そうなんです。「アミロイドβ」はこれらのアルツハイマー病の原因と言われている「炎症」「栄養・ホルモン不足」「毒物」から私達の脳を守るために発生しているのです。

しかし、慢性的なストレス、炎症、毒物曝露が続きますと、アミロイドβが暴走して増殖してしまい、最後には脳の神経細胞を死滅させてしまうのです。

気の毒なアミロイドβです。一生懸命火消しに回っていたのに、放火犯と間違えられ、悪者にされてしまいました。

逆上して、放火しまくってしまった、というイメージでしょうか・・・。

3.これであなたもアルツハイマー病になれる!

だれもアルツハイマー病になんてなりたくないですよね!

以下、本著にはアメリカ人の日常生活が記載されていましたが、 これを私が日本人の日常にアレンジしてみました。

あなたは、毎日遅くまで残業して夕飯も取らずに帰宅。

帰宅途中で買ったコンビニ弁当とビールで、家に帰って一杯飲むのが至福のひと時。

寝るのは深夜で、就寝前には血糖値高め、インスリン値を跳ね上げる。

このインスリン過剰分泌によって、IDE(インスリン分解酵素)が分泌されます。

このIDE は、実はアミロイドβを分解する酵素でもあります。

しかし、IDE は常に過剰分泌しているインスリンの分解に回ってしまい、あなたの脳に溜まったアミロイドβを分解するほうにはまわってきません。

睡眠時無呼吸で、よく眠れず、熟睡できたのはわずか数時間。

起きたとたんにその日の事を考えて、ストレスを感じ始める。

朝ごはんは食べずに満員電車に乗って会社に移動、ストレス高めで、副腎からコルチゾール分泌。海馬ニューロンにダメージ。

会社のデスクで朝ごはん。途中寄ったコンビニで、ホットコーヒー、菓子パン、ヨーグルトを購入。

菓子パンを食べて血糖値跳ね上げ、インスリンの分泌。小麦のグルテンと乳製品のカゼインで胃腸内膜の炎症促進。

ホットコーヒーにはコーヒーフラッシュたっぷりと、トランス脂肪酸の大量摂取で動脈硬化リスクを上げる。

仕事はデスクワークで座りっぱなし、運動大嫌い。殆ど日光も浴びないので、ビタミンD不足。

昼食は同僚とパスタランチ。またまたグルテン。小麦大好き。

昼食後、まもなく、血糖値の急降下、血糖値を上げるべく常備している甘いケーキ、チョコレートを摂取。

寝不足で常にイライラ・・・。煙草を吸って、寝不足の頭をなんとか目覚めさせるが、

煙草による体内組織の酸素供給の低下、当然脳内も酸素不足。

こんな、現代人の日常が実はアルツハイマー病を起こす要因となるのです。

ちょっと、ゾットしますよね・・・。

明日の後編では、いよいよアルツハイマー病の治療法「リコード法」とアルツハイマー病にならない為の食事法と生活習慣をお伝えいたします。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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