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春はデトックスの季節~肝臓をいたわろう~

by in すあしの食卓革命 2019年4月14日

 

こんにちは!オーソモレキュラー認定ONEの Suashi 岡本です😊


ここでは「オーソモレキュラー栄養学」的な物の見方で、自身が学んだ栄養学に関する知識の整理の為にブログをアップしています。私の物の見方も入ります。決して「~は身体に悪い」とか「~を摂取した方が良い」とか制限や決めつけはなく、あくまでも人の身体の構造や体内での化学反応に注目した内容となっています。


ブログを読んでくださった方が、もっとご自身の身体に興味を持ち、何を食べるか、どう食べるか考えるきっかけになれれば嬉しいです😊

 

 

桜の季節も終わりに近づき、新緑がキラキラと輝く美しい季節になりましたね✨

 

春は肝臓の働きが活発になり、解毒が盛んな季節でもあります。

 

春野菜(菜の花、ふきのとう、アスパラガス等)は苦みが伴うものが多いです。苦み成分の植物性アルカロイドや硫黄化合物イソチオシアネート等の成分は、腎機能のろ過や肝臓の解毒作用を向上させ、身体の外に老廃物を排出する働きや新陳代謝を促進する働きがあります。

旬の野菜を摂取するのは理にかなっていますね。

 

そして私達の身体に有害なアルコールや薬剤等を解毒してくれるのが「肝臓」です。

 

お花見で飲みすぎた方、肝臓いたわってますか?

 

肝臓は、栄養素の代謝や貯蔵、アルコールの分解、解毒作用、胆汁の生成、分泌等も担い、原料を化学反応によって体内で利用しやすいように加工する化学処理工場と言われています。

 

今日は肝臓の代謝についてのお話です。以前のブログで血糖値のコントロールには「筋肉量」と「肝臓が健全に機能すること」と書きました。

少し難しいですが、「糖新生」=肝臓で糖を生成する(糖の摂取がなくても血糖値を下げない)機能があります。

例えば就寝中、糖質の摂取ができない場合身体の中のグリコーゲン(血中ブドウ糖)が枯渇してしまった場合に低血糖となってしまいます。そうなると体の中で血糖値を上げようと交感神経が活発になり十分に熟睡できない場合があります。その低血糖を防ぐのが「糖新生」です。

 

糖新生とは、筋肉を構成するアミノ酸等を材料に肝臓内でグルコースを生成するサイクルの事を言います。

 

この糖新生から糖を生成するには十分な筋肉量とALT (血液検査でアミノ酸の代謝機能を調べる項目)の働きが重要となります。

 

ALT は骨格筋内でグルコースからピルビン酸(中間体)を通してアミノ酸に解糖 → 肝臓でアミノ酸からピルビン酸(中間体)を通してグルコースに糖新生というエネルギーのサイクルを回すのに重要な役割を持っている酵素です。

 

血液検査では ALT (GPT) の数値が基準値より高すぎるのを重要視する傾向があるようですが、数値が一桁など低すぎるのもこの「糖新生」がうまく行えず、低血糖となる原因かもしれません。

 

このALT を活性化するのに必要な栄養素は「ビタミンB6」です。

 

ビタミンB6が含まれている食品例 (オーソモレキュラーのテキストより抜粋)

マグロ、カツオ、サンマ、牛、豚レバー、サツマイモ、バナナ、ヒマワリの種

 

「糖新生」がうまく身体の中で行われれば、極端な話糖質の摂取は必要ないとまで言われています。

が、この「糖新生」で作られる糖だけでは身体を動かすエネルギーは到底足りません。

そこで脂質をエネルギーにする「ケトン体」のお話は、またの機会に。


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