中年太りのメカニズム コレステロール編 by おかもと ひさこ in すあしの食卓革命 2022年10月13日 10年前の体形と、現在の体形に変化はありますか?10年前とほぼ食べる量や運動量も変わっていないのに・・・なぜか体重だけ10kg も増えてしまった・・・と言う方もいらっしゃるかもしれません。歳だから・・・代謝がおちるとか・・・言われているけど、でも何で??と思いませんか?自分のお腹のたるんだお肉を掴んで「憎っくき、脂肪!!」と言って取れてスッキリ出来たらいいですよね?でも、そもそも何でそんなに食べていないのに太るの?中年太りのメカニズムを一緒に考えていきましょう。コレステロールって悪者?血液検査項目の「総コレステロール値が高い」と言う方、気になりますよね?コレステロールと聞くと、なんとなくアブラというイメージの方多いと思います。コレステロールは正に、私達の身体を構成する3大栄養素のうちの「脂質」にあたります。でもどうしても、「脂質」=「脂肪」というイメージが強く多くの人から忌嫌われる存在なのです。コレステロールは食事からの脂質と、肝臓で作られるコレステロールを足した数値となります。 検査項目に 「LDL コレステロール」、 「HDL コレステロール」 という項目を見かけると思います。LDL コレステロール= Low Density Lipoprotein cholesterol (低比重リポタンパク)HDL コレステロール= High Density Lipoprotein cholesterol (高比重リポタンパク)LDLの方が、血管壁に溜まりやすく、動脈硬化などのリスクがあるため、いわゆる「悪玉コレステロール」と言われています。一方HDL は、血管内に漂っているコレステロールを回収して、肝臓に戻す働きがあります。なので、HDL は「善玉コレステロール」と言われているのです。私達は単純に、「HDL」の数値が高くて、「LDL」の数値が低い方がいいと思いがちですが、「HDL」が高すぎるのも良くなかったりします。バランスが大切なのです。この二つのコレステロールのバランスを調整しているのが、肝臓です。LDL は本当に悪玉コレステロールなのでしょうか? 答えは、「No!」です。身体で産生されるあらゆるものは決して身体に害を及ぼすものではないのです。何らかの原因で、体内の栄養素のバランスが崩れ、身体に害を及ぼしたりするのです。コレステロールの働き何かと悪者にされがちなコレステロールですが、私たちの身体にとってとても大切な栄養素なのです。私たちの身体は、約37兆個の細胞で構成されていると言われています。その細胞の膜の原料となるのが、コレステロールです。神経組織の構成成分、各種ホルモン、胆汁酸、ビタミンDの原料でもあります。コレステロール値が高いより、低い方が死亡する危険が高いというデータもあります。コレステロールは血管を通って各臓器やホルモン等の原料となります。高コレステロールの方は、血管内のコレステロールの濃度が高いだけで、コレステロールを必要としている細胞に上手く届けられていない、つまり身体としてはコレステロール不足の可能性があります。一番怖いのが、超悪玉LDL とは?実は、LDL にはもう一つ、「超悪玉LDL small dense LDL」と言われている物があります。small (スモール)と言うことは、粒子サイズが小さいということです。血管内の細胞の隙間を通過して、動脈壁に浸透しやすく、炎症を起こしやすくします。つまり動脈硬化になりやすい状態です。small dense LDL は、肥満、メタボリック症候群、糖尿病などで中性脂肪の数値が上昇すると、LDL の小粒化が起こりやすくなると言われています。これが、悪玉コレステロールの正体です。 今回のコレステロールのバランスには肝機能が大きく影響しています。食事からの影響はあまりないとも言われています。次回は、いよいよ「中年太りのメカニズム」についてです。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。無料メルマガ毎週土日に配信しています。こちらも是非ご登録お願いいたします!講座に関するお問い合わせはこちらから↓ ↓ ↓お問い合わせおかもと ひさこ 公式メルマガ読者登録フォームお名前(姓名) メールアドレスpowered by ReserveStock ナチュラルケアサロン あなたのすあ 関連記事: タコとウオノメの違い~そのメカニズム編~ All about CBD by 臨床分子栄養医学研究会 腸脳相関と炎症② EDとテストステロン(男性ホルモン) 腸脳相関と炎症~番外編~ 2022年10月13日